マイ・ボディガード

マイ・ボディガード

監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン
   ダコタ・ファニング
   クリストファー・ウォーケン
   ミッキー・ローク


「『レオン』から10年極限の愛、再び」
こんなコピーつけられると気になりますよ!
ジャン・レノ×ナタリー・ポートマンに対して
デンゼル・ワシントン×ダコタ・ファニングなわけだし!
当時のナタリー・ポートマンがド素人で未確定要素だったのに比べ
ダコタ・ファニングは、もう俺の中で客を呼べる
(というか俺を呼べる!w)
天才子役?
女優?
なわけだし…
かなり期待して見て来ました。
ちなみに行った渋谷の映画館は木曜日は
“メンズデー”ってことで1000円とウマーでもありました。


タイトルの「ボディーガード」だけ聞くと、
ついついケビン・コスナー×ホイットニーを思い出して
ちょっと今だと安っぽいカンジww
でも、原題は“MAN ON FIRE”ってことで
「燃える男」なんて小説が出てるけど、
どっちかというと“FIRE”は激鉄を起こした時の火花ってイメージ。
“死線(戦場)を駆け抜け、銃弾で生き抜いてきた男”ってカンジが近いかもね。


死線のなれの果てに
酒に溺れ、
自堕落な運命をたどるはずだったクリーシーは、
用心棒に雇われた先で、
出会った天使・ピタによって、
生命に再び火が灯ったのもつかの間
最愛の天使・ピタが、
キッドナッピングされてしまい…


って流れで復讐の業火に身を焦がしながらも
誘拐組織を壊滅に追い込んでいく過程は、あまりにも凄惨で
北野映画を見てるかのような、痛々しさ。
「トレーニング・デイ」にも通じる冷徹さかなぁ
序盤のピタとクリーシーの交流は
二人が抱える“悲しみ”の中にも、
おだやかな交流(テディベアのくだりとか)があって心温まる展開。


でも、ピタの笑顔が消えた中盤以降は、
憂鬱なストーリー展開にちょっと気が沈んだよ
もちろん、結末に向かって解消はされていくんだけど…
ラストシーンの清濁飲み合わせたクリーシーには、
レオンを超えた生き様があったよ!!


ハードボイルドを強く感じた映画だったです。