映画化

市川拓司氏原作「恋愛寫眞−」映画化

 純愛ブームの一端を担った映画「いま、会いにゆきます」の原作者、市川拓司氏(42)のベストセラー小説がまた映画化される。03年6月に発表した「恋愛寫眞(しゃしん) もうひとつの物語」を原作にした「天国の森で君を思う(仮題)」。玉木宏(25)宮崎あおい(19)のダブル主演で、無償の愛を描き、またも観客の涙をしぼり取りそうだ。来夏公開予定。

 「恋愛寫眞 もうひとつの物語」は「いま、会い−」の次に出版され、20万部を売り上げたベストセラー。02年の作家デビュー前に書かれ、市川氏にとって「思い入れの深い作品」だという。

 広末涼子主演の映画「恋愛寫眞」(03年)をモチーフにした異色小説だが、ストーリーは全く異なる。今回の映画化によって「映画→小説→映画」という前例のない構図にもなった。

 物語は、恋をすれば死ぬ運命にありながら、初恋の相手に一途な片思いを貫こうとする切ない愛を描いたもの。東映の遠藤茂行プロデューサーは「相手に自分の思いを押しつけるのではなく、1歩引いたところで深く愛する思いやりを描く作品はなかなかない。切ないが、さわやかな気持ちになれるラブストーリーになるはず」と話す。

 遠藤氏はまた、ダブル主演2人の起用について「玉木さんは思いやりややさしさを持ち、恋に対して真摯(しんし)だが、不器用なところを表現できる俳優。宮崎さんは女の子のけなげさや危うさを併せ持つ不思議な魅力がある」と説明した。「いま、会い−」に続く市川作品の映画化で注目必至だが、2人は「だれもが経験したことがある本当に好きな人への気持ちを共感してもらえたら」(玉木)「原作を読んで、この役を演じられたらと思っていたことが実現してとても光栄です」(宮崎)と意気込んでいる。

 メガホンは「曲がり角の彼女」(フジ)など主にドラマを手掛けてきた新城毅彦氏(43)。8月中旬にクランクインした現場を見た市川氏は「小説以上の2人がここにいる」と驚いていたという。

あおいちゃん、いよいよメジャー系が続いてきたなぁ
とりあえず、「いぬのえいが」まだ見てないつд`)