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青山監督&浅野忠信で“続編撮る”…初監督×初主演から10年(報知

 青山真治監督(42)と俳優・浅野忠信(32)が新作映画でタッグを組む。青山監督の同名書き下ろし小説を原作にした「SAD VACATION」というもの。浅野は青山監督のデビュー作「Helpless」(96年)で映画初主演しており、同映画の主人公と同じ役名「白石健次」で、全く別の物語に挑む。共演には宮崎あおい(20)、石田えり(45)、オダギリジョー(30)と実力派がズラリ。来年5月のカンヌ国際映画祭も視野に入れている。

 10年前、青山監督の鮮烈なデビュー作となった「Helpless」で高校生・健次を演じた浅野が、再び「健次」としてスクリーンに戻ってくる。

 新作「SAD VACATION」は監督が自らの故郷・北九州を舞台に書き下ろした。主人公の健次が、自分を捨てた母親と偶然再会する物語を軸に、中国からの密航者、隻腕のヤクザと知的障害者の妹、訳ありの運送会社の社員と陰のある登場人物がストーリーを彩っていく。「Helpless」の登場人物が同じ名前で登場し、微妙に世界観がリンクしているのもファンにとってはうれしい見どころだ。

 昨年のカンヌの「ある視点部門」に出品された「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」でも青山作品に主演した浅野にとっても、「健次」は思い入れのあるキャラクター。「約10年ぶりに北九州で撮影します。それも10年前の作品の続きで。僕が演じた役が持っていた疑問はあいまいなまま散らばり続けているため、今回の映画で新たな世界が僕の役からあふれ出してくると思います」と意気込んでいる。

 2000年のカンヌ映画祭コンペ部門に出品された青山監督の「ユリイカ」に出演し、一躍脚光を浴びた宮崎も浅野同様、「ユリイカ」での役名「田村梢」として出演。今年のベルリン、カンヌ、ベネチアの3大映画祭に主演作が出品され、今や国際映画祭の常連となったオダギリが「青山組」に初参加するのも話題を呼びそうだ。ほかに石田えり中村嘉葎雄板谷由夏豊原功補辻香緒里、青山監督の妻でもある、とよた真帆らも出演。11月に北九州でクランクインする。

青山監督×宮崎あおい、がまた見れる!
「梢」は成長後ってことになるのだろうか?